支払いデータをリッチにするPDEサービスを開発
こんにちは。レシートローラーの下田です。
ちょっと前のことですが、スペインのワールドモバイルコングレスに併設された、4YFNというイベントに参加してきました。4YFNとは、スタートアップが集まり商談をする場で、JETROさんのスペース内で、レシートローラーのサービス紹介をさせていただきました。しかし今日はその話ではなく、その時に紹介されたサービス、Payment Data Enrichment(PDE)に関してご紹介させてください。先に結論から言いますと、このサービスの延長線に将来のレシート(購入証明)の受け取り方があると感じ、早速帰国後にプロダクトを作成しました。こちらはその番宣みたいなブログになります。
Payment Data Enrichment(PDE)とは?
PDEは、利用明細に情報を追加して、どこでどのように購入したかを明確にするサービスです。クレジットカードのウェブ利用明細を見て、「この店ってなんだっけ?」となったことはありませんか?PDEはそんな疑問を解消するためのサービスです。海外ではVisaやMasterCardなどの大手企業が、APIを介して詳細な店舗情報を提供しており、その他にもSix GroupやLexisNexis Risk Solutions、Tapix、Triple Technologiesなども、明細情報をわかりやすく提供しています。
レシートローラーのPDEサービス
レシートローラーでは、このPDEサービスをキャッシュレス利用明細に追加して提供できるよう、カード明細を発行している会社様(イシュアー)を対象としたAPIサービスを開発いたしました。主な機能は以下の通りです:
- 店舗名の明記
- 店舗の住所や位置情報
- 店舗のロゴ
- 店舗のURL
- 店舗のGoogle Map情報
- 店舗の問合せ先
- 一括払いか定期購入かの情報
- 店舗のカテゴリー
- エコトラック
- 電子レシート
PDEサービスを利用すると、こんなメリットがあります
消費者のメリット
- 利用明細を見たときに、「これってなんだっけ?」がなくなる。問い合わせなくても自己解決できる。
- 「気づかないうちに、毎月課金更新がされていた」がなくなる。
- 不正利用が早い段階で見つかり、被害の拡大を防げる。
- 簡易な家計簿を自動的につけることができる。
- エコトラックを見ることで、よりエコな購入を意識することができる。
カード発行会社のメリット
- 利用明細に関する問い合わせが劇的に減る。
- 不正利用が早い段階で見つかり被害の拡大を防げる。
店舗のメリット
- 決済代行会社や商業施設の都合で店舗名を明細に表示できない場合でも、正しい情報を提供することができる。
- 利用明細に関する問い合わせが劇的に減る。
- 利用明細から再度利用や再購入いただける。
- レシートを発行する手間がなくなる。
- エコトラックを表示することで、エコ活動が評価され、購入が増える。
本日は全体的なサービス内容を共有しただけでになりますが、もし興味を持たれたカード発行会社の方がいましたら、是非下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。デモやサービスについての詳細を説明させていただきます。後日詳しい機能やサービス内容をここで各々紹介させていただきます。
レシートローラーが目指すのは、紙レシートゼロの世界です。しかし、紙レシートを電子化するだけでは実現することはなく、レシート自体の価値を再定義し、支払い業務全体のDX化、そして電子レシートをシームレスに受け取るためのインフラを提供することが必要だと思っています。PDEサービスはその中心的な存在であり、キャッシュレス利用率の増加に合わせて、利用明細のリッチ化が不可欠だと信じています。